支流への遡上イワナ

8月は多くの雨が降り、今年も各地に被害をもたらした。私の住む岐阜県の各河川も、大増水となり魚釣りのことを考えることができるような状況ではなかった。
お盆休みも終わり、少しずつ川の水位が落ち着き始めた頃に仲間とある支流に向かう。
私はフライ、仲間はルアーで下から釣り上がる。魚の反応はボチボチではあるが、私のフライフィッシングの技術ではまだ増水気味の流れにうまくフライを流すことはできなかった。
しかし、ルアーで狙う仲間にとってはいい条件であったのだろう。
あるポイントで彼は興奮した状況で、私に状況を説明をした。
どうやら凄いヤツがいるらしい。しかしかけれなかったようだ。
別の場所では、私の目の前で大型の何かをかけるもバラシた。というかフックのループを切られたのである。できればその魚体を眺めたかった。
3度目の正直。
私の下流で仲間が叫ぶ、そして吠えた。

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私の知るこの支流の規模から考えて、ここまでの大型に成長する環境であるとは考えにくい。本流からここまで2つの小さな堰堤があるのだが、続いた大雨で乗り越えることはあり得るであろう。本流から遡上した50センチ超え。圧巻の風格だった。

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ここまでのビッグチャンス3回ほど(仲間に訪れた)のことを考えると、この増水はやはり大型のイワナにとっての遡上のタイミングであったことは間違いない。

最後に遡上できない大きな堰堤に到着、仲間にルアータックルを借りると尺上が釣れた。

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本流差しの大型ではなかったが、今後の釣行プランの引き出しに加えることのできる1日になった。