極太アマゴ
とうとう梅雨入りした。どこの河川も水が少なく、あまりいい状況ではないような気がする。私のホームと決めた3河川も同じく渇水が続いている。梅雨に入ったといっても大きく水が動いているわけではないようであるが、雨により状況が上向くことに期待していた。
この日も雨予報、朝の8時ごろまでは曇り空であった。すでに3時間ほど竿を振るが反応はない。そうこうしていると雨が降り出す。この時点で川を見切り移動した。
タックルを本流用から渓流用に替え、めぼしいポイントをランガンした。その数か所目、明らかに大きな本命のアマゴがルアーを襲いにかかった。しかし、しっかりとフッキングには至らなかった。チェイスからバイトまでを見ていた私はおそらくあわせが少し早かったと後悔している。その魚のことが頭から離れないまま、その後も雨に打たれ続けた。魚がいないのかノーフィッシュが続く。
正直悔しいが、ボウズは覚悟している。
ここが今日の最後のポイントだと決めて入水した場所は、川を変えて最初にチェイスがあったポイントだった。じわじわと水位は上昇しているようだったため期待したのだが反応はない。諦めの悪い私はこれでは帰れないと思い、そこからさらに釣りあがった。
大場所で投げた一投目。
全てを帳消しにしてくれる素晴らしいアマゴがネットに収まったのである。この一尾の為に苦労した甲斐があったと心から思えた。
帰りの車内は一人ルンルン気分だった。
極太アマゴとの出会いに感謝します。