フライ強化月間
8月半ばから1ヶ月以上ルアーロッドを振っていません。理由はただフライロッドを振りたかったから。
毎週、色々な渓流を歩いて回った9月だった。
釣れた日も釣れなかった日も。
とりわけ大物との駆け引きもなかったが、やはりドライの釣りは最高。源流部の魚探しは特に魚のクオリティーを追い求めることに重きを置く。ただ一方ではやはり尺上という一線を越えるサイズを見てみたいのは釣り人の性(笑)
型は小さいが綺麗なヤマトイワナ。
仲間の魚に指をくわえながら、いやらしく覗き込んだりもした。
今シーズンの目標でもある尺イワナはまたもお預け。
ルアーであればさほど高くはないハードルであっても、フライ初心者の私にはなかなか越えられない壁であることも分かった。
終る夏
8月も残すところわずか数日。お盆を過ぎても蒸し暑い日々が続く。
今回は毛鉤で渓流に挑む。暑い暑いといいながらも自然界は秋を徐々に迎えようとしていた。現地の早朝の気温は16℃だ。車を降りるとさすがにTシャツ一枚では寒かった。
辺りにはススキも多く見られるようになっている。夏の終わりを肌で感じる朝だった。
魚の反応はどうか?朝イチにイケてるアマゴを難なくキャッチ。良い顔つきをしたアマゴだった。
今回は爆釣かと思ったのも束の間、後が続かない。魚の警戒心もかなりのものである。また毛鉤をよく見定めているようだ。反応はするも口をなかなか使ってもらえない。これがどうして?プレッシャー?時期?毛鉤が合ってない?ナチュラルに流れてない?などまだまだ経験の浅い自分には難しい1日になりました。
いろんな意味で夏の終わりを感じた。
苔むした渓に飴色のアマゴ。
今シーズンも残りひと月、秋を感じて少し淋しくなったよ。
2022夏の渓
暑い夏が今年もやってきた。そして毛鉤の時期もやってきた。私の毛鉤魂に火をつけた仲間と3人で毎年恒例になる渓流に涼と魚を求めてきた。
一年ぶりの入渓までの行程も気温が低かったせいかとても心地よかった。
緑に覆われる渓流に差し込む太陽光がとても綺麗で、明暗のコントラストに癒されつつも、それが原因で、水面に浮かぶドライフライを見失いやすいことに気付かされることになる。
釣り初めはパッとしなかったがお昼頃になると3人ともコンスタントに魚を釣り上げることができた。
今回の竿頭。見つけたイワナに狙いを定めて…水面が炸裂!
見てるこちらが興奮します。
そして私には源流アマゴとの出会いもあった。細身の体ではあるがパーマーク、朱点、鰭など、高いクオリティの個体に感動しました。
2時間半の林道下山で久々にハードな釣りだったが終始、涼しさと癒しの釣りとなりました。その代償に夜中には足がつり悶絶。
夏の釣り魚を釣りして足を釣る
まだまだ修行が足りません。
続く好条件
先週からどの河川も戻り梅雨の影響で高水位が続く。本流アマゴのシーズンも今がピークだろう、もしくはピークアウトしてるのかもしれない。ただ、このタイミングを逃したらもうチャンスが訪れないかもしれない。
前日の海の日には、家族サービスで若狭湾で3年ぶりの海水浴。疲れ果てた体にムチを打ったのは翌日。私見的にみて良い条件が揃ったのである。
2ヵ所ほどポイントを回るが反応はなし。次のポイントは餌釣り師がいたため、諦めて上流へ向かった。車から降り準備をしていると、先ほどの餌釣り師が乗っていたと思われる軽トラックが走り去った。直感的に何かを感じた私はその場所へすぐに向かった。
やはりこの高水位の雰囲気は釣れる魚のニオイがプンプンとしている。
開始早々、テールフックを確実に捉えたアマゴ。精悍な顔つきをしている。
人の流した後のポイントにはほとんど入らない私であったが、今回はそのポイントに導かれた。
そしてその後にも
うっすらとピンク色を纏ったアマゴだった。
先週に引き続き尺上アマゴ2連発。好条件でなければ出逢えなかった魚ですね。
7月11日
「尺」 この一線が今年はまだ越えられていなかった。
大きなアマゴを釣りたい…と。このタイミングを逃すわけにはいかなかった。
朝イチ狙いのポイントであっさりと釣れた!前アタリからの “ドンッ” 5時半にはもう大仕事を終えた感じだった。
この後、次のポイントでも “ドンッ” 2本目の尺上アマゴがネットに収まった。1本目より少し小さいが立派なアマゴだった…。カメラ出す前に脱走…。なんていい日だ。
梅雨入り前とアユ解禁前
本流アマゴ釣りの時期として一番快適で、楽しいのが梅雨入り前であり、アユの友釣りが解禁していないこの時期だと思う。釣れるアマゴのサイズは別にしても、魚の反応や釣果数は5月に入ると途端に上向く。水生昆虫、稚アユの放流など様々な要素はある。アマゴの体つきを見ても分かる通りよく餌を補食している。
8寸~9寸サイズのよく肥えたアマゴが、相手をしてくれる。だが毎回、良く釣れた日と似たような条件であっても、必ずしも状況が良いとは言えないのが自然相手による遊びだということ。水温、気温、天候、人… 考えてもキリがない。
ただ、一つ分かっていることとすれば、平水~渇水時にいたっては適度な流速、有酸素がからむ水深1メートル前後のポイントにおいては高確率で、アマゴからのコンタクトは得られる。決して大物が潜むとは言えない場所かもしれないですがね。
5月も下旬、一雨が恋しいような状況のなかでいいアマゴが釣れた。2週間前にバラシた場所。低水位時しか遡行できないエリアのために、この低水位を狙っていた。
泣き尺。 満足な一尾だ。